皆さんはデイトジャストというモデルをご存知でしょうか
こちらです
腕時計に興味のない方でも、このフォルムには見覚えがある人が多いのではないでしょうか
ロレックスと言えば、まさにこの顔
良きにつけ悪しきにつけ、インパクトのある印象的なデザインをしています
このデイトジャスト、ロレックスいや高級時計の定番中の定番として広く認知されています
私も所有しているこのデイトジャスト、なぜ定番と呼ばれるのか?
余り深くは考えていませんでした
そこで、その理由を知りたく調べてみましたので、ここでご紹介したいと思います
デイトジャスト購入を検討している方へ、参考になれば幸いです
それでは、いってみましょう
デイトジャストの特徴
簡単にデイトジャストの特徴とは、どんなものかというと
- 高精度(クロノメーター認定※)
- 今でも変わらないロレックスのベースとなる3つの機構を備えた最初のモデル
- 1945年に誕生したモデルで70年以上の歴史があり、基本デザインやコンセプトは変わっていない
- 独特のベゼル形状とゴールドとステンレスのコンビモデルが良くも悪くも印象的
※クロノメーター:国際的に公認された機関の検定に合格した高精度の時計に与えられる名称
となります
要は当時のロレックスの集大成のモデルと言っていいものです
それはスポーツモデルも含めた現行モデルにも継承されているものであり、まさにロレックスの基本コンセプトそのものと言って良いものです
特に1.と2.が1945年時点ですでに出来上がっていたということが、現在のロレックスの発展の礎になっています
では、もう少し詳しくそれぞれについて書いていきたいと思います
デイトジャスト誕生までの歴史
1905年 ハンス・ウィルスドルフによりロレックス社設立
当時は懐中時計が主流であり、腕時計は黎明期
1910年 世界初の腕時計としてのクロノメーター認定
【高精度】
1926年 世界初の防水性ケース(オイスター)の製作
【3つの機構その1】
1931年 世界初の全回転自動巻(パーペチュアル)の製作
【3つの機構その2】
1945年 世界初の日付窓付の腕時計の製作
【3つの機構その3】
→この時のモデルが「デイトジャスト」
:
現代
高精度
ロレックス設立時は腕時計黎明期であり、創業者ハンス・ウィルスドルフは当時主流だった懐中時計ではなく腕時計に注力しました
※時計メーカーとしてはロレックスは後発でした
そして、高精度であることを売りにしてライバルに差をつけようとします
そのための一番の近道がクロノメーター認定を受けることです
この認定を受けることでロレックスの知名度は上がりました
【腕時計では世界初】
現代にも続く3つの機構
オイスターケース(防水)
オイスター(牡蠣)のように密閉された防水ケースを実現
このことで、時計の一番の不安要素である防水・防塵を可能とした
【世界初】
パーペチュアル(自動巻)
自動巻ローターが両方向回転し、ゼンマイを自動で巻き上げる機構を実現
【両方向は世界初】
デイトジャスト(日付表示)
文字盤窓枠からの日付表示
【窓枠は世界初】
結論
なぜ定番なのか?
ここまで書いてきてお分かりのとおり
黎明期から現代に至るまでの腕時計としての基本機能をすべて実現・集約させたモデルであり、それを精度を含めて最初に完成させたモデルであるからです
デイトジャスト誕生から現代まで、他メーカーも含めて基本機能はデイトジャストから変わっていません
というかデイトジャストを継承している、とも言えます
ですので
ロレックスにとどまらず、腕時計メーカー全体としても定番と言っても過言ではないと思います
今後、今の機構が変わらない限り、永遠の定番であり続けると思います
そして、この看板、これをコーポレートデザインとしていることが、ロレックス社でのデイトジャストの立ち位置を物語っていると思います
ロレックスの3大発明?
先に上げた3つの機構は、ロレックスの3大発明と言われています
この「3大発明」という言い方を最初聞いたときは、「大袈裟じゃないの?」と思っていました
しかし、ロレックスのことを知っていくと
腕時計の今に続く機構を最初に作った、ベースを作った
のだから、確かに発明と言っても私は違和感なくなりました
おまけ
日付瞬時切替の機構
現在のデイトジャストの日付は夜中の12時ピッタリに瞬時に切り替わります
今はこのことをデイトジャストと呼ぶ人が多いです(私もその一人)
ただし、これは1945年のモデル登場時には無い機能でした
当時は12時前後でゆっくり変わるタイプ
今の瞬時切替になったのは1957年頃と言われています
オイスターパーペチュアル・デイトとの違い
ロレックスの入門機的な立ち位置のオイスターパーペチュアルというモデルがあります
日付表示のモデルも2021年まではありました
そちらの日付表示も瞬時に切り替わり、機能的にはデイトジャストと同じです
※デイトジャストとの違いは外観(ベゼル、ベルト)のみです
ただ、瞬時切替機構はデイトジャストより遅く1980年頃からです
これは、オイスターパーペチュアルは入門機という位置づけであり、瞬時切替機構の搭載も遅くなったのではないか、と言われています
ロレックスとしては、あくまでデイトジャストが優先であり中心という位置づけなのだと思います
まとめ
以上、「ロレックス・デイトジャストはなぜ永遠の定番なのか?」
について私なりに調べた内容でした
いかがだったでしょうか
まとめると
- 現代の腕時計の基本機能を精度を含めてすべて実現・集約させた最初のモデルであること
- 今の機構が変わらない限り、永遠の定番であり続ける
となります
今回、歴史から調べてみて、まさに定番と呼ぶにふさわしい時計であると実感しました
購入を考えている方も、買って損はないモデルだと思います
次回は、私が所有しているデイトジャストのデザインやスペックの観点から記事にしたいと思います →こちら
では、良い時計ライフを!
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