最近話題になっている本
気になっていたので読んで見たところ
著名な経済アナリストの森永卓郎さんの遺言的な書籍であり
かなり攻めた内容だったので書評として投稿したいと思います。
危険な匂いがするので、ひょっとすると消されるかもしれませんが、参考にしていただけると幸いです。
それでは、いってみましょう。
結論を先に言うと
大手メディアでタブーとされていた3つの案件
①ジャニーズ問題
②財務省批判
③日航機123便墜落の真相
その3つが何故タブーだったのか?
その背景、そして今の日本にどれだけ影響があるのか?
それを、著者自身が見聞きした内容、それを基にした推測・見解を分かりやすく述べられています。
それら3つについての共通点は…
1.強大な権力に逆らえない雰囲気
強い権力が存在し、その権力をかさに横暴をはたらいていも、周りの誰もが逆らえない状況になっていた
そして、それを世間に報じるべきメディアにも、その力は及んでおり、世間一般には知らされていない
→①②③
2.日本衰退の大きな要因
日本が、ここ30年ほど経済成長どころか、先進国で唯一じり貧になっている大きな要因である
→②③
著者が言いたいのは最後の点です
日本を救いたい
との思いでこの本を上梓されたんだろうと
①が外国からの圧力によって世間一般に知らされたように
②③も良い解決をし、日本が再度発展して欲しい
という思いを感じました
読みどころ
ジャニーズ
こちらは、もう一般に知られていることですが
絶対的権力者が長年不祥事を起こしているにも拘わらず、その権力者側の組織が圧力をかけたり、業界全体が権力者側に忖度する
という構図です
筆者自身、直接体験したことも書かれているので説得力あり
財務省
日本国の財政に関しては、「緊縮財政派」と「積極財政派」があるのは、最近よく言われていることですが
前者の代表格と言われているのが財務省です
その財務省は大きな権力を持っているのが現実であり、その権力を行使して色んな所に圧力をかけ、日本が結果的に緊縮財政の道を進んでいる!
本書の前の作品「ザイム真理教」出版時に、大手メディアからは全く無視されたという事実
#スポーツ紙雑誌からの取材は沢山あったにも関わらず…
→権力者(財務省)が圧力をかけ周囲も忖度するというジャニーズと同じ構図
「ザイム真理教」
財務省を旧統一教会のような「カルト教団」と同じだと断じた作品
こちら↓
税金の国民負担率は右肩上がり
にも拘わらず
財務省内では増税は「勝ち組」となり
評価され出世するが、減税は「負け組」という扱い
結果として国民の幸福にはならず
最終的には国家の発展にもなり得ず
国家よりは自分の組織の発展(自身の栄達)を最優先に考えている
※権力(政権や大手メディア)に対する「ご説明」という名で懐柔と圧力をかけ続けている
日航機墜落事件
最後が著者が本丸と考えていそうな日航機墜落の案件です
現在50歳以上の方であれば記憶に残っているはずの、あの御巣鷹山の事故です
世間的には
ボーイング製のジャンボジェットの圧力隔壁が壊れて操縦不能になって墜落した
ということになっています
#過去に尻もち事故起こした機体
私も何の疑いも持っていませんでした…
著者が言うには、そんな単純な事故ではない
「事故」ではなく「事件」だ
というのです
なぜなら、色んな謎がある
1.発見までが遅すぎる
墜落時間は18:56だが、自衛隊による現場特定は翌朝4:39であること
→夜中とはいえ発見遅すぎないか?
→現場特定までに一般から情報が上がっていたそう
これは、私も本書で初めてしりました
例1)文化放送の記者が午後8時過ぎに現場からの第一声を流している
例2)読売新聞が翌日午前2時過ぎに場所は御巣鷹山と報じている
これ以外にも自治体から当局にかなりの通報があったにも拘わらず、実質的に無視されたに等しい扱い
2.実は米軍が先に墜落現場に到着していた?
【1994年ニュースステーション放送】
日航機がレーダーから消えてからすぐ米軍が捜索を開始しており、現場にも到着して救助体制をとっていたが、司令部からの命令により撤退した
このことは日本政府当局としては認めておらず、米国側への取材をもとに放送
※私はこの放送の記憶はありません、本書で初めて知りました
3.墜落直前の日航機を自衛隊機が追尾していた?
【青山透子氏著書】
複数の証言がある(小中学生が文集にも書いている)
これらの不可思議な謎を目の前に出されると、確かにおかしいな、と言わざるを得ません
そして
さらに突っ込んだ内容に触れた(筆者の推測含む)のが本書の一番のポイントだと思います
正直ここが一番恐ろしいところではあります
※具体的内容はかなり衝撃的ですので作品の方をお読みください
荒唐無稽な陰謀論と片付ける人もいれば、十分ありうるかもと受け取る人もいると思います
そして
事故(事件)は「日本側に全ての責任があった」のであり、それを世間に知られると政権崩壊等とんでもないことになるということで
米国側に口裏を合わせてもらった
というのが筆者の主張です
日航機事故後の日本
筆者はこの日航機事故後に日本の衰退が始まったと言います
米国側に口裏を合わせてもらった
言わば
「借りを作った」
のです
そのため、その後の米国からの要望を拒否できなくなった、というのです
#戦後の焼け野原からせっかく復興して世界第2位の経済大国になったにもかかわらず…
そして、米国からの圧力というか強制によって衰退していったんだと…
1985年.プラザ合意
→超円高に(輸出に実質100%関税)
1986年.日米半導体協定
→日本の半導体産業を締め付け
1989年.日米構造協議
→米国から一方的な構造変更を要求
私が特に感じたところ
3つ目の日航機の件については、私はほとんど知らない内容でしたので、とても興味深く読み応えがありました
筆者の推測については
・それって犯罪でしょ?
・当局ってそこまでするのか?
・本当なの?
という疑問が正直ぬぐえませんが
こういう内容を、真正面から言う事はとても勇気が要ることで
死期を感じた筆者だからこそ、出来ることなのだと感じ、単に陰謀論として片付けてはいけない
と思います
この本(特に財務省と日航機)は、一般の人の目に留まるべき本だと思います
お薦め読者層
最近日本が衰退している、と言う声が多いと感じています
本作品のテーマは、現在の日本の衰退の根本原因はこれだ、ということであり
衰退を嘆いている日本人にはおすすめかと思います
終わりに
以上が
「書いてはいけない」
についての読後レビューでした
森永卓郎さんの遺言・メッセージ的な本です
既にベストセラーのようですが、さらに多くの人の話題に上って欲しい本です
本ブログが、それに少しでも貢献できればと思っています
それでは
よい読書ライフを!
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