【言葉のちから】<何かを得るには何かを捨てなきゃ> あなたの琴線に触れるかも

雑記

言葉には色んな力があると思っています

誘惑に負けそうなとき、八方ふさがりなとき、努力しても報われないとき
ある言葉を見ると不思議と元気にしてくれる、励ましてくれる、心を癒してくれる、そんな言葉があると思います

若い頃はあんまり思わなかったですが、歳を重ねるにつれて、だんだんそう思うようになってきました

そこで、個人的に私が特に心に響いた言葉をご紹介していきたいと思います

皆さんの励みになっていただけたら幸いです

何かを得るには何かを捨てなきゃ By バスコ   

これは、子供がテレビの戦隊モノを観ていて出てきた言葉です
一緒に観ていて、なるほどと思って、それ以降よく自分でも使っています

それは、こんな流れでした

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海賊の一員である主人公たちがお宝を集める旅をしていました

ある日、その海賊の中から裏切り者が出てしまいます

裏切り者が宝を独り占めして逃げようとします

そこで逃げるときに残された主人公たちにその裏切り者がこう言ったんです


悪いな、このお宝は全部オイラがいただくぜ

甘いよお前ら、何かを得るには何かを捨てなきゃ
オイラ、あんた達を捨てることにしたよ

じゃあな


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皆さんはこれを聞いてどう感じますか?

若い頃の私だったら、ストーリーに乗って、ひどい奴だ、となったでしょう   
    
しかし、当時もう既に結構な年喰っていた私は子供の前でこう言いました   
    
おぉ、なかなか言いこというやん
 
こんなこと子供の前では言ってはいけなかったのかも知れません、多分そうでしょう

しかし、これって言葉は悪いけど
まさに

二兎を追う者は一兎をも得ず

のことだ、と私は感じました

確かにひどい奴ですが、バスコにとっては、最終目的はお宝であり、仲間より大事だった
仲間はあくまでお宝を得るために必要な人材で、どちらかを選ぶならばお宝だ
ということだと思います

なぜ私がこういう風に考えたかと言うと、似たような話をある有名人から聞いたことがあったからです

フォークの神様の話

かつてフォークの神様と言われた人がいたことを皆さんご存じでしょうか

岡林信康さんです(吉田拓郎さんではありません)

日本のフォーク草創期に現れ、そのメッセージ色の強い楽曲もさることながら、出自と風貌とそして人を引き付ける軽妙なトークから、瞬く間に神様にまつり上げられ時代の寵児のような存在でした

その岡林信康さんは昔からお酒が好きで新宿ゴールデン街に良く行かれたそうです

美空ひばりさんとも一緒に出掛けたこともありました

私がその岡林さんのコンサートに行った時の話です
当時岡林さんは50代でした

コンサート中に、岡林さん行きつけだったゴールデン街のママさんがお酒のボトルを岡林さんにプレゼントしました

その頃、岡林さんは体調悪くして禁酒していました・・・
<ママさん>
 お帰り信ちゃん

<岡林さん>
 ありがとう、でも僕お酒やめたんです
 ゴールデン街もめっきり行かなくなりました
 そうしたら
友達が減りました

岡林さんの言葉、ある部分バスコの言葉と重なるものがあると思うのは私だけでしょうか

岡林さんにとって友達と飲むのは勿論大好きで大事だけど、自分の身体とは代えられなかったんだと思います
私は岡林さんのこの言葉を聞いていたのでバスコの言葉が単なる悪役の言葉には感じられなかったんです
バスコの「甘いよ」がそのまま私自身に向けられたような気がしたんです

ちなみに私がお酒を飲まなくなったのも、岡林さんとバスコの言葉があったからです

ついでですが、「二兎を追う者は一兎をも得ず」の反対の言葉として
「一挙両得」、「一石二鳥」 などを挙げている人もいるようですが
似てはいますが意味合いが違うと私は思います
こちらは、一つのことをやることで2つのことが得られるということです
あくまで行為は1つで結果として2つ得られます
「二兎・・・」の方は2つを目的にしていますので違います
目的を先にしてしまい力が2つに分散してしまうと何にも成果は得られない、という教訓だと思います

まとめ

バスコの言葉、今でも子供に言う時があります
<しないといけない勉強、やりたいゲーム><必要な道具、欲しいゲームソフト>
子供は何でも欲しがります、やりたがります

こんな時私は言います
  何かを得るには何かを捨てなきゃ
  バスコが言っていたでしょ

私にとっては、ある意味バスコは悪役ではありません(笑)


皆さんはこの言葉どう感じますか?

p.s 岡林さん、今でも現役のミュージシャンです

  

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