【素朴な疑問】正月になぜ「おめでとう」というのか?<ある有名人の言葉>

雑記

正月には当たり前のように「あけましておめでとうございます」と言いますね
なぜ「おめでたい」のか疑問に思ったことありますか?

私は思ってませんでした(笑) 

単に新たな年を迎えて、おめでたいんだと・・・ 

しかし、ある時ある人の言葉でこの理由がわかったんです 
その当時(30歳ころ)なるほど!と膝を打ったので、ここにご紹介したいと思います

上岡龍太郎さんの話

1980年代末~90年代、今はもう引退されている上岡龍太郎が鶴瓶さんとやっていた深夜トーク番組がありました

無智無学の役どころの鶴瓶さん、博学で頭キレキレ役の上岡さん
どちらも相譲らず相手の弱点を突きつつも長所も引き出してあげる、いつ何が起こるかわからないワクワク感もあり毎週楽しく観ていました

そこでは学校では教えてくれない色んなことを聴くことができました

その中での上岡さんのお話です

みんなで一緒に年を取った     

昔は年齢は数え年で数えていたんだよ
生まれたら、その時点で1歳、次の年は2歳ってなる
だから12月31日に生まれた子は次の日は年が変わってしまうので2歳になるってことになるんだ

  生まれたら1歳でした

正月には大人から「君は今年何歳になる?」って聞かれたもんだ 
「xx歳です」と返したら、「そうか、俺は何歳になった、俺も歳をとった(笑)」って

        今年は何歳?

みんな一緒に年を取るんだ 
誰一人欠けることなく一緒に年を取れた


だから「おめでとう」なんだ

とても、良い風習だと思わないか?

そう、確かに昔は正月以外でもそういうやり取りをしてました
1970年代くらいまでは、数え年と満年齢を両方すぐに言えたもんです

ただ、ここまで深く考えたことも私はなかったです
上岡さんの話で本当の「あけましておめでとうございます」の意味がわかったような気がしたんです

みんな一緒に年を取る
みんなで一緒お祝いする、いいことじゃないでしょうか?

老若男女も貧富の差も身分の差も関係なくみんな一緒に年を取る、お祝いするに値すると私には感じました
だから、家族が亡くなった場合は一緒に年を取る人がいなくてお祝いできない、その家庭にはおめでとうの挨拶はしない

長年の生きる知恵、深いものがそこにあるような気がしました

他にも年神様を正月に迎えてめでたいという意味もあるようですが、私にとっては上岡さんのお話が非常に腑に落ちました
皆さんはどうでしょうか

なぜ数え年なのか? 

ここからは、なぜ数え年を使ってきたのかを別の側面で書いていきます    

東アジア諸国は数え年を使ってきたと言われています
ただ、現在は各国とも国際化が進み満年齢が主流です

ゼロの概念なかった    

東アジアだけでなく世界的にも暦にはゼロの考え方はありません   
0年ではなく1年(元年) 、0月ではなく1月 、0日ではなく1日、と言います   
※これは今でも変わりません
 自然数というのを学校で習いましたが、それも最初は1であり、0という概念はないですね

同じように年齢も0歳を始まりとはせず最初は1歳とするのが自然の流れです

元日で年齢を重ねる方がわかりやすかった    

昔は子だくさんでもあり平均寿命も短く、管理もちゃんとできない環境では元日の方が処理しやすくわかりやすかった         

なぜ満年齢になってきたのか?  

ある意味良い制度に思える数え年ですが今は満年齢が主流です
なぜこうなってきたのか?

明治維新で満年齢を使うことに法制化    

公的には1902年満年齢に一本化されますが、一般ではまだ数え年が使い続けられました、満年齢と数え年の併用です   

ある時は「満年齢」、またある時は「数え年」

敗戦後の1950年に公的に義務付けられ、徐々に満年齢が主流に    

その背景には正確な出生届の確立国際化がありますが、別な意味の弊害があったからです   
戦後食糧難での配給における不公平

配給は年齢によって決められ、数え年でやると1月生まれと12月生まれに不公平が発生する  
例えば2歳だとキャラメルがもらえるが、生後数日で2歳の子にはキャラメルは無意味  
60歳以上だと配給量を減らされるが満年齢58歳であっても減らされ人がいる  

まさに生きていくために時代が満年齢を必要としたのでしょう

早生まれとは?

また、早生まれという言葉がありますが
これは数え年と満年齢の併用から生まれた言葉ですのでここに由来をご紹介します

早生まれの定義    

  1. 4月2日~12月31日生   ←「早生まれ」に対して「遅生まれ」ともいう
  2. 翌年の1月1日~4月1日生 ←「早生まれ」

※1.より遅く生まれたので「遅生まれ」と思っている人も結構いますが、それは間違いです

なぜ早生まれというのか    

ご存知のように日本社会では学校を含めて4月1日に年度が切り替わります

小学校入学の条件は4月1日時点で満6歳ですので2022年度の場合、新入生の誕生日は
2015年4月2日~2016年4月1日
となります

これは、満年齢を基準にしていますが   
数え年基準で考えると8歳と7歳が混在することになります   

  1. 2015年4月2日~2015年12月31日 ←数えで8歳
  2. 2016年1月1日~2016年4月1日  ←数えで7歳
    2016年4月2日以降に生まれた子供は数えで7歳だが、まだ入学しない

ここで数え7歳の子の中で小学生になるグループとならないグループに分かれることになります
そこで区別する呼び方として

4月2日以降に生まれた7歳より1年早く学校に行く
という意味で「早生まれ」となります   

   同級生でもこんなに違ったりしますよね


この「早生まれ」という呼び方が定着していること自体、数え年の考え方がいかに主流だったか定着していたかがわかると思います

ちなみに上岡さんも早生まれでした(1942年3月生まれ)    

まとめ

正月でなぜ「おめでとう」というのか?    
という疑問に対する上岡龍太郎さんなりの回答と、それをもとに数え年・早生まれについて書いてみました 

今はもう引退されている方なので、誰も取り上げてはなさそうでした
なので今回書かせていただきました
いかがだったでしょうか
 
上岡さんは他にも印象に残っているシーンや言葉はいろいろあります
今はテレビでは普通に使われている放送禁止のピーっというのも確か上岡さんが始めだったと思います

願わくば、ちょっとでもいいので復活してもらって、もっとためになる話を聴かせていただきたいものです

       私は上岡龍太郎ではありません

それでは、今回の素朴な疑問はこの辺で

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