人気のロレックスの中で、形が似ているモデルがいくつかあります
その中で、基本的な形は似ているものの、雰囲気や印象がかなり異なるモデルがあります
一つは
ヨットマスターとサブマリーナです
もう一つは
GMTマスターⅡとサブマリーナです
一つ目については過去投稿していますが→こちら
今回は二つ目について、どう違うのか?を取り上げてみたいと思います
そして、人気度ではGMTマスターⅡの方が少し人気がある状況です
#特に赤青ベゼル(通称ペプシ)はかなりの人気
なぜ人気に差があるのか?も含めて考察したいと思います
それでは、いってみましょう
お断り
ここで述べていることは、あくまで私見であり、個人的感想です
そこをご承知の上、以降をお読みください
比較するのは
GMTマスターⅡ:126710BLRO(赤黒ベゼル)
サブマリーナ :126610LN(黒ベゼル)
*GMTマスターⅡは以下”GMTマスター”と呼ぶ
結論を先に言うと
■簡単に言うと
イメージ的には
「海外気分のGMTマスター」
「高級ツール感のサブマリーナ」
そして、実機で比較して感じたのが
・ケースのサイズやシェイプはほとんど同じ
・違うのはベルトサイズ、そして鏡面仕上げの有無
■共通点
・ベゼルがセラミック
二つとも高級感がある
・ケースシェイプやサイズ感はほとんど同じ
・ダイヤル色やインデックスもほとんど同じ
違いはGMT針くらい
■違う点
・ベルトサイズが異なる
→着用感が意外と異なる
・GMTの方がヘッドが大きく感じる
→ベルトサイズの影響?
→着用感としては細腕には
サブマリーナ>GMTマスター
・ベゼルが異なる
→当然ながら機能が違うので
■使うシチュエーション
・万能型のサブマリーナ
→ビジネス~カジュアルまで
・オフ中心カジュアルのGMTマスター
→おしゃれ感のGMTマスター
■総合判断としては
どちらが良いか?ではなく
シチュエーションに合わせた使い方が良いかと思います
購入を迷っている場合は、自分のライフスタイルに合った方を選んだ方が良いかと
【個人的好み】
細腕なのでサブマリーナが合っている
なので
通常使いはサブマリーナ
「気分転換」や「外し」という位置づけでGMTマスター
という感じです
それでは、細かいところを見ていきましょう
モデルの位置づけ
公式アナウンスは以下のようになっています(公式HPより抜粋)
GMTマスター
”2つのタイムゾーンの時刻を同時に表示するGMTマスターⅡは、世界中を飛び回る人々にとって理想的な時計”
→出自はパイロット向けだが、パイロットに限らず
「世界を飛び回る人たちのため」の時計
サブマリーナ
”ダイバーズウォッチの原型”
→ダイビングという「スポーツをするためのもの」であり、客層もまさにダイバーやそのイメージが好きな人向け
これらがメーカーのコンセプトであり、まさに違いが集約されている気がします
スペックの比較
それでは、具体的な外見・スペックの違いを見ていきましょう
一覧(実測値)
スペック | GMTマスター | サブマリーナ | 違い |
---|---|---|---|
ケース径 | 39.9~40.2mm | 40.2~40.6mm | 少し |
ラグtoラグ(ケース縦の端~端) | 48.1mm | 48.1mm | |
ラグ幅 | 26.2mm | 26.1mm | |
厚み | 12.1mm | 12.6mm | アリ |
ベルト_ラグ部 | 19.2mm | 20.3mm | アリ |
_尾錠部 | 17.9mm | 18.8mm | アリ |
ベルト厚み | 3.3mm | 3.3mm | |
重量(どちらも3コマ外し) | 127g | 135g | アリ |
防水性 | 100m防水 | 300m防水 | アリ |
素材 | SS-904L | SS-904L |
見比べた印象
ケースサイズ的には厚みは若干GMTマスターが薄いものの、ほとんど同じに見える
ただベルト幅がサブマリーナより短く感じる
ケース径
実測値は0.3mm程度の差(GMT小さい)
目視ではほとんど同じに見える
ラグ
ラグtoラグ(ケース縦の端~端)
実測値全く同じ
ラグ幅
実測値も見た目もほぼ同じ
ベルトの幅は異なる(GMTマスターが短い)
厚み
実測値は0.5mmの差(GMT薄い)
目視では若干薄く見える
ベルトサイズ
目視では明らかにGMTマスターの方が細く見えます
厚みは同じ
重量
GMTマスター 127g
サブマリーナ 135g
※どちらも3コマ外し
実際の重量感
違いはあまり感じられない…
着用していると、ヘッドが大きく感じる分、GMTマスターが重く感じるかも
防水性
使用シーンからすると両者ともに必要十分な防水性であるものの
GMTマスター 【100m防水】
サブマリーナ 【300m防水】
ケースサイズ(特に厚み)は0.5mmの差の割にサブマリーナの防水性(3倍)は凄いと言える
デザイン・仕上げ
ケース【ほとんど同じ】
ほとんど同じに見える
ベゼル
機能が違うので印象もかなり違う
同じなのはベゼル幅とギザギザの数そしてセラミック加工くらい
違うのは
・ベゼルの色・数字
・クリック感
GMTマスター:ジジジジというツール感
サブマリーナ:ヌルっと堅め
・クリック間隔
GMTマスター:24回で1周
サブマリーナ:120回で一周
ダイアル・色・仕上げ【ほぼ同じ】
同じ
・どちらも漆黒の文字盤
・インデックス・針も同じ
違い
・GMT針
・300m防水表記の有無
ラグ・りゅうず回り【ほぼ同じ】
「GMTマスターのベルトの中心が鏡面」
それ以外、形も含めてほとんど同じに見える
ベルト・バックル
・GMTマスターの真ん中が鏡面仕上げ
・全体的に幅狭くなっている(厚みは同じ)
それによって、GMTマスターの方が小さい
装着感・着け心地
サイズやヘッド形状はほとんど同じ(若干サブマリーナが大き目)にもかかわらず
意外とサブマリーナの方がよく感じる
着用するとGMTマスターの方がヘッドが大きく感じるため
#自分の体がサブマリーナに馴染んでいるから?
#ジュビリーブレスだと変わってくるかも
サブマリーナと比較するとブレスが小さい
逆に言うとヘッドが大きい
使用シーン
GMTマスター
何といってもベゼルの赤青が特徴的
ビジネスよりはカジュアルが合うと思います
※個人的には細腕にとっては、着用するよりは、部屋に置いて鑑賞用が良いかもしれません(^^;
それでも十分いい感じです
サブマリーナ
冠婚葬祭等の堅い場面以外では、普通のビジネスからアウトドアまで、どんなシチュエーションでも似合うかと
どちらが良い?
どちらも満足度は高いです。
形状は似ているものの、カテゴリーが異なり、特徴も違うので、一概には言えません
使用する人の使い方や好みによるかと思います
理想を言えば、シチュエーションによって、付け替えて楽しむのがベストかと思います
歴史・背景
GMTマスター<歴史がある>
1950年代にパンアメリカン航空の要望により開発され、1955年に発売されたのが初代GMTマスター(Ref.6542)
長距離旅客機のパイロット向けのため、目的地との時差を含めて瞬間的に時間を確認できることを実現した世界初の第2時間帯の表示ができるGMT(Greenwich Mean Time)機能を搭載したモデル
1982年には第3時間帯まで表示可能なGMTマスターII(Ref.16760)が発売され、現在に至っている(本記事のモデルはその最新版)
GMTマスターIIになっても
◎基本的な姿やポリシー・コンセプトが変わらない
という歴史的な価値の高いモデルとなっている
現在の他メーカーのGMT機能付きのモデルも、
◎GMTマスターの考えを基本的に踏襲している
という意味でも非常に意義深いモデル
サブマリーナ<歴史がある>
GMTマスターの2年前の1953年に世界初のダイバーズウォッチの一つとして初代サブマリーナが誕生しており、基本的な姿やポリシー・コンセプトが変わらない、という歴史的な価値の高いモデルとなっている
これはGMTマスターと同様でロレックスというブランドの特徴でもあるかと思います
総合的な評価と感想
個人的評価ポイントはこのような感じです
GMTマスター | サブマリーナ | |
---|---|---|
機能性 | ◎ | ◎ |
堅牢性 | ◎ | ◎ |
高級感 | 〇 | 〇 |
装着感 | △ | 〇 |
歴史性 | ◎ | ◎ |
芸術性(個性的) | ◎ | 〇 |
人気 | ◎ | 〇 |
定価 | サブとほぼ同等 |
何故サブマリーナより人気なのか?
これについては、さらに長くなりそうですので、後の投稿にしたいと思います
まとめ
以上が、GMTマスター視点でのGMTマスターとサブマリーナとの比較でした
まとめると
■ケースのシェイプ・ダイヤルやサイズ感はほとんど同じ
■違う点
・ベルトサイズが異なるため、着用感が意外と異なる
・そのせいか、GMTマスターの方がヘッドが大きく感じられ、細腕には少し厳しく感じる時がある
着用感としては細腕にはサブマリーナ>GMTマスター
・当然ながら機能が違うのでベゼルも違う
■印象を一言で言うと
・「海外気分のGMTマスター」
・「高級ツール感のサブマリーナ」
■使うシチュエーション
・オフ中心カジュアルやおしゃれ感のGMTマスター
・万能型のサブマリーナ
となります。
いかがだったでしょうか
皆さんの、時計選びの参考になれば幸いです
では、また
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