人気のロレックスの中で、形が似ているモデルがいくつかあります
その中で、基本的な形は似ているものの、雰囲気や印象がかなり異なるモデルがあります
ヨットマスター と サブマリーナ です
似てはいるものの、サブマリーナの方が知名度があり人気も有りそうというのが現状だと思います
それでは、この2つのモデルの違い、そして何故サブマリーナの方が人気があるのか?
その理由を、ヨットマスターの視点から考えたいと思います
それでは、いってみましょう
お断り
ここで述べていることは、あくまで私見であり、個人的感想です
そこをご承知の上、以降をお読みください
ヨットマスターには2つのタイプ(ヨットマスター、ヨットマスター2)が存在しますが、ここではヨットマスター(Ref.126622)のことを指します
文字盤の色についてはスレート(グレー)文字盤だけに絞りました
また、サブマリーナについては、デイトあり(Ref.126610LN)となります
結論を先に言うと
<1>コンセプトが対照的
2つのモデルはどちらも海関係のモデルで基本的な形は似ているものの、コンセプトが対照的
サブマリーナ
ダイビングのためのツール感
ヨットマスター
洗練されたラグジュアリー感
<2>機能性・堅牢性・歴史性でサブマリーナが評価
ヨットマスターは高級感と装着感は良いものの、ツールとしての機能性・堅牢性や歴史的な意義と積み重ねた年月がサブマリーナの方が大きい
<3>ヨットマスターの方が高価格
そして、ヨットマスターの方が素材や仕上の関係から高価格のため、その分人気はサブマリーナの方が高いのではないか?
<4>今後はさらに人気がでる可能性あり
ロレックスの最近の高級化路線の波に乗れる?
というのが私の感想です
それでは、細かいところを見ていきましょう
モデルの位置づけ
ロレックスの公式アナウンスは以下のようになっています
ヨットマスター
「ヨットマスターは、セーラーのスピリットを体現する。」
(公式HPより抜粋)
「ヨットマスターは機能性とスタイルの融合を実現。」
→ヨットセーラーやヨットのイメージが好きな人向け
一般の認識はこちら
→ヨットを楽しむ富裕層向けのラグジュアリーウオッチ
サブマリーナ
「ダイバーズウォッチの原型」
(公式HPより抜粋)
→ダイビングというスポーツをするためのものであり、客層もまさにダイバーやそのイメージが好きな人向け
一般の認識はこちら →世界初の本格的なダイバーズウォッチの一つであり、以降のダイバーズウォッチのベンチマーク的存在
以上がメーカーのコンセプトであり、海が共通点であるものの、まさに違いが分かる気がします
※共通のコンセプトは海
外見・スペックの比較
それでは、具体的な外見・スペックの違いを見ていきましょう
外見・サイズ
ケース径
<左>ヨットマスター 40mm <右>サブマリーナ 41mm
この写真では少しだけサブマリーナの方が大きく見えますが
写真の撮り方や見方によって、また見る人によって印象が違ってくるかと思います
#私が直接見た印象だと、ケースの大きさに違いはほとんど感じません
ダイアル 色、仕上げ
ヨットマスター
1.グレーのサンレイ仕上げの文字盤
2.秒針とYacht-Masterの文字がスカイブルー
(ターコイズブルーとも言われる)
※オシャレ感を出している
サブマリーナ
1.漆黒の文字盤
2.300m防水表記
※クールなツール感を出している
共通点
1.基本的な部分であるインデックス(*1)は同じ
→サブマリーナの海の印象を踏襲
色や仕上げの違いで雰囲気を変えている
*1.インデックス=5分刻みの▽、〇、□のこと
2.針の形(コブラ針、秒針)
ベゼル
ヨットマスター
1.プラチナ製で高級感を出している
2.数字が浮き出てキラキラと輝く
↑この2つでラグジュアリー感を演出
3.数字の大きくベゼル幅が大きく見える
4.回転は両方向可能、無音で回転
→ダイビング用ではないので実用的
サブマリーナ
1.セラミック製で対傷性に強い
更にツヤ感もあって高級感がある
2.数字が掘り込みで凝った作りを演出
3.回転は左のみ可能、チチチと音が出る
→ダイビングでは必須条件
共通点
1.ベゼルの大まかなデザインは同じ
(60分刻み)
2.それ以外の細かな部分はすべて異なる
(素材・色・機能・装飾等)
ベゼル径
若干サブマリーナの方が大きく見える
ラグ・リューズまわり
ラグ~ラグの長さ
若干ですが、サブマリーナが長く感じます
ラグの形・大きさ
ヨットマスターは曲線で丸みを帯びたおしゃれタイプ
逆にサブマリーナの方は直線的で厚みがあり堅牢なツールタイプ
リューズガードの形・大きさ
こちらもサブマリーナの方が直線的で厚みがあり幅も広い
厚み
ヨットマスター 12mm
サブマリーナ 13mm
サブマリーナは本格ダイバーズウオッチなので、水圧に対応するために、それなりに厚みはあります
見た目でもサブマリーナの方が厚いのがわかります
ベルトサイズ
ラグ側
写真ではサブマリーナの方がゴツイ分幅は広そうに見えますが、実際見た感じではほとんど違いはありません
バックル部
ヨットマスターの方が狭くなっている
サブマリーナの堅牢性が分かります
ベルト仕上げ
ヨットマスター
3連ブレスレットの真ん中部分が鏡面仕上げ※
※金属部分を鏡面のようにピカピカに磨き上げる加工方法で、高級感を演出 それにより、ラグジュアリー感を出している
サブマリーナ
3連すべてサテン仕上げ※
※金属部品の表面にわざと傷をつける加工方法で、派手さを抑えて、美しさもあり落ち着いた印象を与えます それにより、タフさやツール感を演出
共通点
・3連の形は共通している
(仕上げ方法が異なっている)
・ステンレスベルトの厚みはほぼ同じ↓
バックル
横から
正面から
幅・長さともにサブマリーナの方が大きい
ダイバーズウォッチのため堅牢性を高めているんだと思います
サイズ調整
ヨットマスター
駒調整なしでは1cmほど変更が可能
サブマリーナ
駒調整なしでも2cmほど変更が可能(ウエットスーツの上から着用可能)
↓こちらの長さの違いが変更幅の違い
重量
ヨットマスター :約150g
サブマリーナ :約160g
ダイバーズという防水・堅牢性を実現するためにサブマリーナの方が厚みもあるため、結果として重量も重くなっている
着用感
あくまで着用して感じる重さとしては、違いはあまり感じられません
※剛性感はサブマリーナの方があります
素材
ヨットマスター
ステンレススチール&プラチナ(ベゼル)
サブマリーナ
ステンレススチール
〇ダイバーズというツールの場合は実用的なステンレス
〇ラグジュアリー感を演出するためにはプラチナ
防水性
使用シーンからすると両者ともに必要十分な防水性
ヨットマスター
100m防水
サブマリーナ
300m防水
装着感・着け心地
ヨットマスター
サブマリーナに比べて、ケース・ブレスレット・ラグがごつくなく、良い意味で華奢なので腕なじみが良いです
サブマリーナ
ダイバーズウォッチのため、それなりの堅牢性があるため、少々ごつい着け心地です
※着け心地としてはヨットマスターの方が好みです
使用シーン
装着感・着け心地を含めて、総合的にはこんな感じかと個人的には思っています
ヨットマスター<全体のキラキラ感>
文字盤・ベゼル・ブレスレット含めた時計全体にキラキラ感があるので、傷付きやすいシチュエーションは避けた方が良いかと思います
傷だらけサブマリーナはツールとしてのカッコよさが出ますが
傷だらけヨットマスターはさすがにちょっとどうかと思います(^^;
サブマリーナ<ツール感>
キズもある程度味になるモデル
というかキズがあった方がさらにツール感が出て良い雰囲気になれるので
キズを気にせずオールラウンドで使用できるかと思います
個人的には
ただし、個人的には現行サブマリーナはあまりキズ付けたくはないです
なぜなら、現行モデルはベゼルがセラミックになっているので、高級感がかなりあるからです
#2世代前まではベゼルはアルミでした
理想は、シチュエーションによって、付け替えて楽しむのがベストかと思います
2つ持ちができるのであればですが(^^;
歴史・背景
ヨットマスター<歴史は浅い>
1992年に初代ヨットマスターがゴールド素材で誕生しており、歴史はサブマリーナに比べると浅く、エポックメーキング的なモデルではない
サブマリーナ<歴史がある>
1953年に世界初のダイバーズウォッチとして初代サブマリーナが誕生しており、それから70年経ても、基本的な姿やポリシー・コンセプトが変わらない、という歴史的な価値の高いモデルとなっている
総合的な評価と感想
個人的評価ポイントはこのような感じです
機能性 | 堅牢性 | 高級感 | 装着感 | 歴史性 | 価格 | 人気 | |
ヨットマスター | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | △ | サブより高額 | ー |
サブマリーナ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ | ー | ヨットより人気 |
ヨットマスター視点からの感想
サブマリーナに比べ
ヨットマスターは、ベゼル・ブレスレット含めて全体でキラキラ感を出しています
すなわち、よりラグジュアリー感があり、着けてみると気分があがります
ーこの一言が全てを表しているー
他のスポーツモデル(特にサブマリーナ)と比べて、そこまで人気がないのが不思議
#サブマリーナ程じゃない、という意味
#歴史性と価格が人気に差が出ている理由?
今後のロレックスの行方
元々がロレックスのスポーツモデルは「プロフェッショナルモデル」と言われており、その名の通り探検やダイビング等色々な分野のプロフェッショナルのためのモデルという位置づけでした
そういう意味でロレックスのスポーツモデルが出すツール感は絶大なる人気を持っていたと思います
その象徴的なモデルの一つがサブマリーナです
ですので歴史の浅いヨットマスターが人気の面でサブマリーナに簡単に並ぶこと自体難しいと思います
ただ、最近ロレックスが高級化路線へ舵を切っているようです
今後ヨットマスターがサブマリーナ並みに
人気が出る可能性は十分ある
いや超えるかも?
というのが個人的な感想です
まとめ
以上が、ヨットマスター視点でのサブマリーナとヨットマスターの比較でした
まとめると
<1>コンセプトが対照的 <2>機能性・堅牢性・歴史性でサブマリーナが評価 <3>ヨットマスターの方が高価格 <4>今後はさらに人気が出る可能性あり
総合的な感想としても
ヨットマスターは時計全体でラグジュアリー感があり、気分があがります
これからサブマリーナ並みに人気が出る可能性を秘めている
というのが個人的感想です
いかがだったでしょうか
皆さんの、時計選びの参考になれば幸いです
では、また
おまけ
ヨットの日
4月10日はヨットの日、となっています
4月10日になると、SNSではヨットマスターの投稿が多く見受けれられます
そして、毎月4日もヨットマスターの投稿多いです(^^;
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