話題作を読んでみた<小説「暗殺」柴田哲孝著>

雑記

最近話題になっている本

こちらの本はフィクションではあるものの、かなりリアリティのある作品であり

なおかつ、ちょうどアメリカ大統領選の出来事(米7/13)と重なって、あっという間にベストセラーになったので読んで見たところ、かなり攻めた内容だったので書評として投稿したいと思います

危険な匂いがするので、ひょっとすると消されるかもしれませんが、参考にしていただけると幸いです

それでは、いってみましょう。

結論を先に言うと

本書は、実際にあった日本国の元総理大臣の暗をテーマにしています

・本当に単独犯なのか?
・もっと大きな力が働いたのではないか?


という所にスポットライトを当てた作品です

個人的にはかなりお薦めです

繰り返しますが

あくまで本書は「フィクション」です

とは言いつつ

過去の出来事や人名については、実名で記載されている部分もあり、フィクションだと分かっていても、ノンフィクションじゃないか?

と感じてしまう程のリアリティのある内容に仕上がっています

事件当時
多くの人が感じたであろう疑問・違和感・不安感、それを感じた人にとって、刺さる内容だと思います

読みどころ

過去の出来事のリアリティ

「赤報隊」「新元号」への切り替え等、実際に起きた出来事を掘り起こし、事件との関係性を提示

それが読者に「なるほど」と思わせる説得力

ディテールのこだわり

政党争い、右翼の争い、宗教の争い、それを別名を使いながら絶妙に表現している
取材力、見識の高さを感じる


そして

ポイントとなる銃撃での疑問点

1.手製の武器で銃撃って意味分からない…、本当に当たったのか?


2.元首相の後方がガラ空きっておかしくない?
3.なぜ、あんなゼブラゾーンで演説をさせたのか?


4.最初の医師の見解と後日行われた別医師の見解がなぜ違うのか?


5.現場検証はちゃんと行われたのか?


6.容疑者の裁判は行われたのか?え、まだなの?


7.いつの間にか「〇×教会や国葬反対」が話題の中心?

等々、かなりの人が疑問を感じたであろう部分に、筆者なりの切り口で攻め込んでいる

おそらく、筆者の創作部分の前に、相当の労力をかけて取材を重ねた内容を盛り込んでいる

現実と思わせてしまうノンフィクション部分

途中から主人公的立ち位置となるジャーナリスト達
明らかにフィクションだろうと思っても、入り込んでしまう

短時間で引き込まれる内容と文章力

元首相の銃撃事件というショッキングな内容もさることながら、緻密な取材内容文章力により、最後まで読み切ってしまう

最近テレビやYouTube等でも30分以上のものは、脱落してしまいがちな私ですが
どんどん内容に引き込まれ、気が付くと最後まで読み終わった

と言う感じです

私が特に感じたところ

恐らくですが

著者は、フィクションと謳ってはいるものの

「実際の事件もこの本に近い内容だった」

という確信めいたものがあると感じます


そして、表向きは「単独犯」となっていることに一石を投じ
同様に疑問を感じている人たちと思いを共有し、起爆剤になりたい

という気がしてなりません

お薦め読者層

本作品はフィクションとはいえ、実際の事件を題材にしており、その事件に疑問・興味のある人にはぜひお薦めの一冊です

終わりに

以上が、「暗殺」についての読後レビューでした

自分自身、モヤモヤしていた事件であったので
かなり意味のある読書体験となりました

願わくば、大手メディアが無視できないような大ベストセラーになって、茶の間の話題に上ることを期待しています

それでは
よい読書ライフを!

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